「ロックバンドのライブで、これ以上のスケールを体験できるだろうか?」——MUSEのステージを目撃した夜、そう自問せずにはいられなかった。
2025/09/23。インテックス大阪にてMUSEを含む3バンドによる「SONIC OSAKA EXPO」が開催された。
MUSEの来日2公演の初日にあたる当公演は、8年ぶりの日本でのステージ。大阪では12年ぶりとなるファン待望の公演であった。
約2週間前に京セラドームからインテックス大阪への変更がアナウンスされ、不安を抱えての公演だったがパフォーマンスは圧倒的なものだった。
以下セットリストや演出等のネタバレ含みます。
・完成されたサウンド
18時に始まったMUSEのステージ。
前座のgo!go! vanillas、MAN WITH A MISSIONらがMUSEへのリスペクトを込めたステージで場を沸かせたあと。スタートから2時間後の登場だった。

暗転と共に上がる当日1番の歓声。
New single「unravelling」からスタートした。
まず始まってすぐに音の完成度に驚く。
重み、分厚さが凄まじく正確さも音源通り。
照明、レーザーでさらにスケールの大きさを体感。

ライブでのパフォーマンスに定評のあることがすぐに納得できた。
・出し惜しみのないセットリスト
MUSEほどのキャリアのあるバンドだと強いこだわりを持ったセットリストになってもおかしくはない。
本公演では「supermassive black hole」、「Uprising」などの代表曲を惜しみなく披露。
1stアルバム「showbiz」からも1曲披露しキャリアを総括するセットリストだった。
(simulation theoryからは0曲。前々作やのに、)
全セットリストはこちらから
(Set list.fm より)
https://www.setlist.fm/setlist/muse/2025/intex-osaka-6-goukan-osaka-japan-34475c7.html
・アンセム
筆者が驚いたのは多くのオーディエンスが合唱していたことだ。
特に「Plug in baby」や「starlight」では会場全体に合唱が響き渡り彼らのアンセムの多さを改めて再確認した。
筆者の夢であった「knights of cydonia」の合唱もフロア一帯となってできたので素晴らしい思い出になった。
改めて大阪のオーディエンスは最高だった。
・本当だと信じたい日本愛
マシューは終始「大阪!」「We love Japan!」と叫び会場を沸かせた。
前作のアルバムツアーでは日本はスキップされ、15年も単独公演なし、と「ほんまかいな」と思わざるを得なかった。
かつてドンキホーテで買い物したり、フェスにも何度も出演していたが、ファンとするともっと来てほしいものである。

・インテックス大阪
会場のインテックス大阪6号館。
懸念されていた多数の柱の影響で見えにくかったという声も見受けられた。
しかし音はかなり良い方で、特にMUSEでは歪みもしっかり響いていた。
会場全体を見渡してもやはりMUSEをこのサイズの会場で観れることはかなりレアなのではないかと思った。
・最後に
高騰する外タレチケット代。
MUSEファンには嬉しいとも言えない(と思う人もいたかもしれない)対バン方式。
そしてなによりキャパシティに大きな差がある会場変更。
様々な理由からか、会場変更後もチケットはsold outとはならなかった。(一部券種は完売、当日券あり)
筆者は今回が初めてのMUSEのライブだったが確実に値段以上の価値があった。
前述した通り、次の来日がいつになるかわからない。
繰り返しになるがMUSEのライブは値段以上の価値がある。