2025/04/25 0:00にkanekoayanoの1stアルバム「石と蝶」がリリースされた。

前日夜9時からYoutube Liveを開催。

RadioheadのThe Basementのようにスタジオでアルバムを全曲披露。

最近のライブで披露していた新曲「難しい」や「石と蝶」、「太陽を目指している」を収録。

そしてシングルとして去年リリースされた「ラッキー」「さびしくない」もアルバムにNew Verとして収録されている。

・新境地

カネコアヤノを初期から聴いている人は前作「タオルケット〜」以降の音楽性の変化をひしひし感じている方も多いと思う。

よりオルタナ、シューゲイザー寄りの激しいロックサウンドへと変化しつつあったカネコアヤノはkanekoayanoとして今作で新境地へ到達したと感じる。

歪んだギターだけでなく、ギロやSEのような鐘の音などがみっちり盛り込まれている。

アフターパーティーのインタビューでも本人が語っていたがパーカッションの宮坂遼太郎の加入でサウンド面での深みも増した。

kanekoayanoの“1st”アルバム。ということが一新されたことを物語っている。

「リピートで聴いてどの曲から始まっているかわからないようにしたかった」と語るようにアルバム全体の完成度もピカイチだ。

メンバーのコーラスが今まで以上に響く「Noise」から始まり、鍵盤主体の美しい「水の中」で終わる。中間で歪んだギターが鳴り響く。深く入り込むアルバムの特徴の一つだ。

海外でのツアーを頻繁に行なっているように、世界に向けても曲作りをしているように感じる。

・シングルのNew Ver

前述したシングルの再収録。

どちらもライブで披露していたアレンジに近いもので再録されている。

両曲40秒以上長くなっておりイントロ/アウトロでより余韻を持たせることで曲としての世界線をより強いものにしている。

「わたしたちへ」や「爛漫」などでもシングルと別録のものがあったが、ここまでの変化は今までなかったように思う。

これはバンドメンバーが変わり、もう一度作り直したい。kanekoayanoとしてリリースしたいという思いがあったのでは。

・初の英語タイトル

今回「noise」「WALT」という曲が収録され、カネコアヤノ名義含め初めて英語タイトルが採用された。

カネコアヤノはかつて、「日本語タイトルこだわりを持ってつけている」と語っていたがバンドになって、サウンド進化を遂げ海外に向けても発信していきたいという思いの現れかと思う。

・最後に

kanekoayanoとしては1枚目のアルバム、カネコアヤノでいうと7枚目(もうそんなに!?)のアルバム。

日に日に進化していくライブと音源。

今まで以上にリリース時のワクワク、そして次作への期待が増している。

この夏行われるツアーも注目だ。

個人的にカネコアヤノが本村について言及したことが嬉しかったです。

投稿者 THOM MARTIM