2025/04/18 大阪城野外音楽堂で行われたkanekoayanoのステージ。今回はそのレポート記事になる。

・日比谷と違うセットリスト
まずは気になるセットリスト。
先週行われた日比谷での公演はUNextでのライブ配信もありご覧になった方も多いと思う。
今年2月に行われた味園ユニバースでの2daysと近しいセットリストで、「もしも」「月明かり」の並びや、アレンジ色の強い「カーステレオから」が披露された。
ドラムが新しくなったりパーカッションが加わったなかでステージを重ねるごとに新旧の曲の完成度が上がってきたkanekoayanoだが、強いて言えばキラーチューンに欠けるセットリストであった。
往年の曲もパーカッションが加わるだけで違った印象を与え、アレンジや繋ぎも今までにないものを披露しバンドとしての円熟度は上がっているkanekoayano。
そんな完成されたセットリストだったが、大阪では「もしも」「やさしいギター」がカット。
代わって「アーケード」「腕の中でしか眠れない猫のように」が演奏された。
筆者は通算6回目のライブであったが、やはり「アーケード」の破壊力は抜群。
特に今回の「グレープフルーツ」からの「アーケード」、そして「カーステレオから」の繋ぎは圧巻であった。
まさにキラーチューン。
・アレンジ
カネコアヤノのライブといえば、音源とは違うアレンジが魅力だ。
ここ数年のライブで定番化してきつつあった繋ぎもあったが今回は一転し、新しいものがあった。
筆者が個人的に気になったのは、「気分」から「タオルケット〜」の繋ぎ。
比較的しっとりした曲調から流れるようにギターが強く響く曲へ。
ライブでは比較的多く演奏される2曲だが新しい繋ぎであった。
・春の大阪城
去年の大阪城野音での公演は9月。
一昨年は7月と夏あたりに続いていた野音での公演。
LPでリリースされた日比谷音楽堂での公演も、蝉の声が入っていたりと暑い夏のイメージがあった。
しかし今回は4月。
気温もちょうど上がり始め、涼しい春の風は吹きつつ気温は上がりTシャツ姿のオーディエンスも多かった印象だ。
2曲目に披露した「春」も、7時前にしてまだ明るい空と合間って春を感じさせるものだった。
「セゾン」から始まるステージだった大阪公演。「色んな話をしてきたね」と歌い出す様もどこか新年度らしさを感じたのでは?
・最後に
現時点でカネコアヤノの次の大阪でのステージは発表されていない。
しかし4/24にはYoutubeでのライブが予定されている。
筆者は新曲のリリースに合わせたものだと予想しているが真相はいかに。
また、「燦々」「よすが」「タオルケット〜」と2年おきでのアルバムリリースが続いているが今年の新譜発表はあるのか。
今後も動向に注目だ。