ついに昨日5/20、プレミアリーグが最終節を終えた。
筆者が応援するクラブ、チェルシーは如何なものだったのか。
今回は今シーズンを独自の視点で振り返っていく。
「BIG6」と言われる6強のうちの1チームとも評される名門、チェルシー。
プレミアリーグ優勝5回、UCL優勝2回、そして2部に降格したことがない(降格したことがないクラブは5チームしかないのだ。)正真正銘の強豪と言える。
しかし近年はオーナーの交代、総入れ替えとも言える選手の出入りもあり低迷している。
ポチェッティーノ新監督を迎え入れたチェルシーは果たしてどうだったのか。
①チームとしての成熟
今シーズンはようやくチームとして完成に近づいてきているように見えた。
昨シーズンのブンデス得点王、エンクンクを獲得したが怪我もありリーグ出場はたったの11試合と誤算があったが、ジャクソンがリーグ戦14G5Aとストライカーとして最低限の役目を果たした。
右ウイングは中盤以降マデュエケがスタメンの座をがっしりキープ。左はスターリングが開幕直後は躍動したもののその後低迷。終盤はムドリクがスタメンに。
そして特出すべきはなんと言っても中盤の安定さだ。
カイセド、ギャラガーの安定感は6位の結果に大きく反映されているだろう。
エンソは怪我があり来季の活躍に期待。
DF陣は不安定さがあったがTシウバは試合ももちろん、練習からそのプロフェッショナルさ、キャプテンシーを発揮しチーム作りに大きく貢献した。
批判されることが多かったククレジャ(筆者は大好き)は終盤に偽SBとして攻撃時にボランチに配置される戦術がハマり、新たな可能性も見せてくれた。
この戦術はポチェッティーノを称賛せざるを得ない。
GKのペトロビッチもサンチェスも怪我をきっかけに出場機会を増やし、シュートストップ、そして高いパススキルで安定した活躍をした。
以上のように各ポジションで安定感が出始め、チームとして成熟しはじめたことで6位という順位で終えることができたように感じる。
②Cパーマー
今シーズンのチェルシーを振り返るに、コールパーマーの話題は外せない。
マンチェスターシティから獲得した22歳は、リーグ22G11Aと圧巻の活躍。
ドログバやランパードの記録と比較されていることが彼の活躍っぷりを表している。
G/A以外にも試合中のパス、ドリブル、チェンスメイクは目を見張るものだった。
来季も怪我なくシーズンを終えることができるなら彼はチームの中心として躍動してくれるだろう。
③マイナス的であった選手層の厚さが裏目に
チェルシー不振の理由の一つとして挙げられていた選手の過多が今シーズンは良い意味で裏目に出た。
キャプテンであるジェームズ、前述したエンクンクなど、シーズンの多くを10人から11人の怪我人を抱えていたチェルシー。
しかしジェームズのポジションにはギュスト、エンクンクに代わってジャクソンが躍動。
心配されていたエンソの穴もギャラガー、チュクエメカががっしり埋めてくれた。
このように過多であった選手層がかえって良い作用を生んだ。
しかしこれは短期的なものであって長い目で見ると決して良いことではない。
夏の移籍での整理に注目だ。
筆者が選ぶ今シーズンのキーマン
最後に個人的キーマンを何人か選んでみた。
MOTS
コールパーマー
残念賞
ジェームズ
残って欲しいで賞
ギャラガー
【追記】
本日未明にポチェッティーノ解任のニュースが流れてきた。
シーズン終盤の挽回は続投かと思われたが、選手の売買の意見の相違、トレーニングや戦術に対する不満があったと報じられている。
多くの選手に愛されていたポチェッティーノを解任することは大きなリスクを伴う。
さらにギャラガー売却に否定的だったポチェが解任されたことでギャラガー売却はさらに現実的になった。
少しショッキングなニュースだが、さらに一新された来季のチェルシーを見守ろうと思う。