小沢健二が2014年に発売した唯一のライブアルバム、「我ら、時」。(正確に言うと作品集だが)
今回はそのCD部分だけにフォーカスを当て、ご紹介。
まず、3枚組の使用になっておりそれぞれ10,11曲収録。
ライブ音源は13年ぶりのツアーとなった2010年開催の「ひふみよツアー」から。
以降筆者が紹介したいポイントだ。
・セトリ(収録曲)のメンツ
まず特出すべきは、収録曲すなわち披露されたセットリストの豪華さ。
人気曲である「ラブリー」「強い気持ち強い愛」
「僕らが旅〜」「ドアノック」などはもちろん、スチャダラパーとのアノ曲も。(SDPもいるよ)
さらに「天使たちのシーン」「ローラースケートパーク」「天気読み」など、1stからも選曲されており、当時のオールタイムベスト的なセットリストだ。
・貴重なライブ音源
前述した通り、これか唯一のライブ盤
ライブでのアレンジ、バンドセットでの演奏が小沢健二のライブの良さの一つだ。
強い気持ち強い愛のライブVerはたまらない疾走感。
バンドメンバーもほとんどがLIFE録音時のバンドメンバー。
スカパラはもちろん、コーラスの真城めぐみも!
・「今」の小沢健二の歌声
今のオザケンの声はLIFEの頃とは違う。
復活以降の楽曲を聴くと当時より声は低くなっている。
90年代ごろの音源のみ聴く、聴いてきた方は特に感じると思う。
「今」のオザケンが歌う当時の曲たちにも違った良さがある。
人生を経てきて変化した声で20代の頃に書いた曲を歌う。
ボブディランのように原曲通り歌わないわけではない。今のオザケンを楽しめる。
・朗読あり
近年のオザケンライブの特徴であるオザケンが書いた小話の朗読。
これはまた面白い。独特な角度から物事を見てきた経験から、普段当たり前のことに改めてハッと気付かされる。
またセットリストへの組み込み方も見事。
今回ご紹介した「我ら、時」はサブスクでは未配信だ。
タワレコ、Amazonで引き続き購入できるので気になった方はぜひ。